ここ数ヶ月の間にアメリカで開催された数大会で不正行為の摘発が続いている。インターネットで確実なソースを探し出せるものだけでも2つ。警察沙汰にはなっていないが、これらの摘発に伴い「ウチのクラブトーナメントでも不正行為があった」とBBSに書き込む者も多く、著しいバストーナメントの発展、進化とともに競技中の不正行為が激化している。今回はネットで見つけたバストーナメントにおける不正行為のニュース2つを取り上げてみた。
「ローランド・マーチンも来季BASS CITGO Eliteシリーズに参戦決定か!?」と思いきや、トーナメントシーンからの撤退を表明した。BASS 37年の歴史の中で、バスプロといえばマーチン、マーチンといえばバス業界のビッグスターでありシンボル的存在。バスフィッシングシーンの底上げにも大いに貢献した。1985年には初来日を果たし、我が国のシーンにも大きな影響を与えた。今年で65歳を迎えたマーチンは「そろそろ潮時だろう」と感じたという。今後はテレビ番組「フィッシング・ウィズ・ローランド・マーチン」のホストを続けつつ、シーンとは関わりを持っていく予定。AOY獲得9回、バスマスター・クラシック出場25回のバスフィッシング・レジェンドの現役引退によって、シーンはひとつの節目を迎える。
U.S.フィッシュ&ワイルドライフ・サービス(U.S. Fish and Wildlife Service)の発表によると、米国における2004年度のフィッシングライセンス保持者の数が2003年度より2.1%増の2849万9206人になっていたのがわかった。また保持者によっては州外のライセンスやタグ、スタンプを購入している者も多く、発行数で調べると3160万個が発行されていて、これも2003年度に比べ2%増えた。これらの総売り上げは5億4090万ドルとなり、前年度から5.3%の伸びを見せた。この統計によると、アメリカ人の内10人にひとりはライセンス保持者で、人口の19%にあたる。「釣りはアメリカでもっともポピュラーなスポーツのひとつ」と述べるのは、アメリカ・スポーツフィッシング・アソシエーション(ASA)でCEOを務めるマイク・ナスマン。「釣りは誰でも楽しめるものだし、水辺を通じて友達や家族との関わりを増やす」と加えた。
+ASA
washingtonpost.comによると、マサチューセッツ州を代表する上院議員、エドワード・M・ケネディー氏が、17日、ハイアニスポートにて満潮で桟橋に取り残され、戻れなくなっていたアングラー6名を救出に関わったという。ケネディー氏が海岸沿いを犬と散歩をしていると、桟橋に取り残されたアングラーたちを発見。ケネディー氏と友人が13ftのボートで一度は救助を試みたが、ラフウォーターのため桟橋に近づけず断念。その後地元消防士が出動し、アングラーたちは無事救出された。ケネディー氏は上院議員を43年間に渡って勤めるベテラン議員で、故ジョン・F・ケネディー大統領の実弟。
+ washingtonpost.com
+Senetor Edward Kennedy
basswaveでは“アメリカの害魚論”として、スネークヘッドやノーザンパイクを取り上げてきた。特にバージニア州を中心としたアメリカ東海岸では、2002年以降、スネークヘッドの成魚が発見され、池に毒を散布し全滅を試みている。しかし、今回伝わってきたニュースによると、成魚ではなく、20-25cmほどの若魚が1000尾ほどの群れで発見されたという。地元ゲーム&内水面漁業局(Virginia Department of Game and Inland Fisheries)は、「今後、スネークヘッドがこの水域でどのような行動を取るのか、予測がつかない」と漏らしている。スネークヘッドが本格的に拡散したバージニアでは、今後、どのような対策をねるのか、注目が集まる(注:ここで紹介するスネークヘッドは、英名northern snakehead-学名Channa argus。学名からカムルチーだと思われるが、記事内ではスネークヘッドと表記)。
全文表示 "スネークヘッド、バージニア州で拡散中/アメリカの害魚論" Eliteシリーズの「パーティシペーション・アグリーメント」で揺れるBASSと選手間のコンフリクト。そして昨日発表されたWal-Mart FLW Outdoorsの新ツアーレベルのトレイル(FLWシリーズ)。BASSはバスフィッシング・トーナメントを他の競技と引けを取らないビッグスポーツへと成長させようと試みているが、どうにも空回りしている。しかるに一方、FLWはノン・エンデミック・スポンサーを多量に引き込むことで、大成功を収めている。BASSは発足から38年めを迎え、改革に乗り出そうとしている。かたやFLWは10年めにして老舗団体を追い越す勢いだ。では、何が原因でBASSは空回り気味なのかだろうか。すべては、ESPNとBASSのタッグ結成にあるようだ。
BASSがEliteシリーズ参戦可能なポジションにいるアングラーに発送した「パーティシペーション・アグリーメント」の内容が、アングラーやスポンサーをがんじ搦めにしている話題で、今回はそのアグリーメントの第23項と第25項に触れておこう。
BASSが2006年3月から開催する CITGO バスマスターEliteシリーズに関して、多数のプロアングラーやPAAが賛否両論を唱えている。エントリーフィーが1試合5000ドルという高額なものになり、全11戦で5万5000ドル。「(エントリーフィーが高くても)賞金が高額配当、またプロスポーツとしてバスフィッシングの価値を高めるためには仕方がない」といった声が徐々に聞こえはじめていたが、先日オフィシャルから発表されたParticipation Agreement(パーティシペーション・アグリーメント:大会参戦合意書)が再びアングラーを困惑させている。
BASSによると、BASS(ESPN Outdoors)とASA(American Sportfishing Association)が共同で、古くなってメンテナンスされていない、また使われていないダムや堰を撤去するためのファンド「オープン・リバー・イニシアチブ」を設立。アメリカ商務省の米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration。通称NOAA)が、8月31日、ミズーリ州セントルイスで開催されたホワイトハウスの共同カンファレンスで発表した。
全文表示 "BASSがダム撤去に協力姿勢" トライトンボート、マーリュリーアウトボート、モーターガイドの親会社であるブランズウィックは、ハリケーン・カトリーナで破滅的大打撃を受けたルイジアナ州ニューオーリンズの支援、救援活動として、20万ドル相当のボートと船外機を寄付したと同社ウェブサイトで発表。提供したのはブランズウィック傘下のシープロボート・ブランドのスキッフをはじめ、マーキュリーも4ストロークエンジンを搭載したゴムボートを提供した。
PAA(Professional Anglers Association・BASSに参戦する選手を中心に結成した労働組合のような組織的企業)とESPN/BASSの間で長らくコンフリクトが続いているが、お互いの歩み寄りにより、解決の方向に向かっているようだ。事の発端は、ESPNが来季BASS CITGOバスマスターツアーのスケジュールを全11試合(+メジャー3試合)に増加させたことによってエントリーフィーを増額、そして比率の悪いペイバックにあった。当初発表されたペイバック率では、「上位入賞を果たしたアングラーはよくても、それ以外の大多数が低いペイバックと直面し、プロスポーツとして成立しにくい」とPAAが反論。エントリーフィーが100%ペイバックされたとしても、年間数千万ドルを超える賞金を捻出するためには、さらにスポンサーを獲得する必要がある。しかし現在のスポンサー数ではPAAが希望する方向性でツアーを運営、継続させるのは不可能。ESPN側がどこまでPAAの意向を取り入れてツアーを開幕するのかが焦点となる。噂では、PAAが独自にトーナメントを開催し、選手にツアーで消費したエントリーフィーや諸経費を少しでもペイバックさせるといった動きもあるという。果たして、巨大組織へと成長したESPN/ BASSの動向は!?
今シーズンはBASS CITGOバスマスターツアーとWal-Mart FLW TOURの両トレイルに参戦したトップアングラーのひとり、アート・ファーガソンIIIが、この度、カナダ人女性、ロリー・カーボノーさんと国際結婚する運びとなった。彼女には4人の子供がいて、その内3人がロリーさんと共にアメリカに移住。結婚式は5月26日にミシガン州の教会で行なわれる。敬虔なクリスチャンとして知られ、神に感謝することを怠らない人格者でもある。
+アート・ファーガソンIIIオフィシャルサイト