2005年01月18日

バージニア州でストライパーの新記録

 バージニア州海洋資源協会によると、1月2日、同州の新記録となる63Lb8ozのストライプトバス(通称ストライパー)がポール・クレックナーによって釣り上げられた。アメリカでストライパーといえば代表的な食用の白身魚だが、スポーツフィッシングとしても人気が高い。ブラックバスと同様に湖やオフショアで専門ガイドが存在するほどである。

 この63Lb8ozのストライパーが釣り上げられたのはバージニア州イースタンショア沖の大西洋で、パラシュートルアーに4inのホワイトシャッドをセットしたアンブレラリグをトローリングしていてフックアップ。ラインディングまでにおよそ25分がかかったという。その個体の全長は50.5in、胴回りが33inという超大型ストライパーだ。
 これによって2位に陥落した前バージニアレコードのストライパーは、2004年1月30日にキャロリン・ブラウンによって釣り上げれた個体で63Lbだった。
 ストライパーのワールドレコードは1982年9月21日にニュージャージー州沖でアル・マックレイノルズによって釣り上げられた78Lb8oz。
 
 ストライパーはスズキ目モロネ科(学名Morone saxatilis)の魚で、基本的にアメリカ東海岸沿岸の汽水域に生息する。春のスポーニングシーズンには河川を遡上し産卵する。また人工的に淡水湖に移植されていて、現在は東海岸だけでなく、西海岸の人造湖、自然湖でも確認されている。同目、また同科の中ではもっとも大型に成長する魚種のひとつで、7ftを超す個体も確認されている。
 アメリカでバスフィッシングをしていると、よく外道としてストライパーが釣れることがある。引きが強く、プライベートで釣りをしていてストライパーのスクールに遭遇すると、好んでストライパーに向かってルアーをキャストする者もいる(当サイトで連載掲載中の「All You Can Catch(ジョン・ボンディー著)」でもストライパー・フィッシングが紹介されているので参照までに)。
 またストライパーは、1927年(昭和2年)10月に茨城県霞ヶ浦へ移植された経歴もある。

+VMRC
+IGFA
+茨城県内水面水産試験場

Posted by DODGE at 2005年01月18日 14:38 in 海外フィッシング事情

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