2005年02月08日

釣り針にかけられたミミズは痛みを感じない!?

 ロイターの記事によると、ノルウェー政府の資金によって進められていた研究で、ミミズが痛みを感じないことがわかった。

 動物愛護団体から頻繁に指摘されてきた“釣り針にミミズを引っかける行為”であったが、ミミズは痛みを感じていないと科学的に立証された。「ミミズは、原始的な神経系統しか持っておらず、痛みを感じていない」と研究にあたったウェンチ・ファースタッド教授が発表した。 
 ノルウェー政府は、仮にこの研究によってミミズが痛みを感じている証明された場合、ミミズを使用した釣りの禁止する計画もあったが、この案は今回の研究結果により消滅した。「釣り針にミミズを通す際、体が曲がっていることを反射的に感じている程度で、痛みを感じてい反応しているわけではなく、不快感も感じていない」と教授は加えている。
 この研究自体は、ノルウェー政府が同国の動物愛護法の改正のために無脊椎動物にかかる痛み、不快、ストレスについて調査依頼をしたもので、研究対象は昆虫、クモ、甲殻類、軟体動物だった。
 動物愛護団体は、ロブスターやカニを生きたまま蒸したり、ボイルする料理方法にも難色を示してきたが、ファースタッド教授によれば、「これらの甲殻類は、ほ乳類とは異なり、脳が小さいため痛みなどの感覚を理解できない」と述べている。しかしミスバチのように学習能力の高い虫には特別なケアが必要だとも語っている。
「科学的な結果は別として、私たちは保護するという責任もある」と倫理的な意見も語った。

+Reuters.com
+Worms on a Hook Don't Suffer?

Posted by DODGE at 2005年02月08日 14:30 in 海外フィッシング事情, 魚&水棲生物

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