特定外来生物コクチバス、長良川で初確認「鮎も食べる」増えれば食害懸念 岐阜・美濃市で成魚1匹

 北米原産の外来魚で特定外来生物に指定されている「コクチバス」が21日、岐阜県美濃市の長良川で確認された。見つかったのは成魚とみられる1匹。これまで木曽三川のうち揖斐川と、木曽川支流では確認されていたが、長良川では初めて。肉食性と高い繁殖力が特徴で、鮎を含む在来の生態系への影響が懸念される。専門家は「個体数が増える前に対策が必要だ」と訴える。

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いきもの語り 池の水抜き都内絶滅の水草が約60年ぶりに復活 八王子・長池公園

 京王線南大沢駅(八王子市)の南東、町田市との境にある「長池公園」。管理事務所の役割を担う自然館で、水中から水面に向かって茎を伸ばす水草が育てられている。東北地方などでは食用にもなる「ジュンサイ」だ。隣では湿地を好む「ミズユキノシタ」の姿も。知識がなければ気づかないような植物だが、都内では約60年ぶりに復活した貴重なものだ。

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ムジナの尾に似た絶滅危惧種ムジナモ、消失したはずの国内自生地発見…命名は牧野富太郎

 絶滅危惧種の水生植物ムジナモの自生地を石川県内で発見したと、中央大などの研究チームが発表した。国内の自生地はこれまで、池の埋め立てなどの影響で消失したとされていた。ムジナモは、NHK連続テレビ小説「らんまん」主人公のモデルで植物学者の牧野富太郎(1862~1957年)が名付けた水草。チームは「非常に珍しい存在なので、これから何としてでも守っていきたい」としている。

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魚の喉ぼとけ…みたいな寄生虫 しかも、新種

 鹿児島大学大学院の上野大輔准教授(42)らの研究チームは、屋久島や三島村竹島の沿岸地域で、新種の寄生性甲殻類を確認したと発表した。魚の頭と胴の境目付近、人間でいう喉の辺りに付着することから和名を「ウオノノドボトケ」と付けた。

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じつはサケやほかの魚を「放流」しても、数が増えないどころか「減ることさえある」という「衝撃的な事実」

 小学生時代などに、サケの放流を経験した人は案外多いのではないだろうか。いまも、稚魚放流の様子はテレビや新聞でよく見かける。環境教育や水産資源の増強といった名目でおこなわれているらしい。

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生態系回復へ経済連盟設立 G7新枠組み、企業活動を促進

 先進7カ国(G7)が札幌市で15、16日に開く気候・エネルギー・環境相会合で、世界で急速に失われる生物多様性を回復に向かわせるための新枠組み「ネーチャーポジティブ経済連盟」を設立する方向であることが4日、分かった。企業の取り組みが鍵になるとみて、生態系保全にプラスになる経済活動を促進する。議長国日本が共同声明の素案に盛り込み各国と最終調整中。会合は今年、日本で対面開催するG7閣僚会合の皮切りとなる。

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