琵琶湖や内湖の岸辺に群生するヨシ帯で、ヤナギの繁茂や巨木化が進んでいる。ヤナギはヨシの生育を妨げる一方、水中に張った根が魚の産卵場所になっているという側面もある。もともとあったヤナギが目立って繁茂するようになったのは、里山に人の手が入らなくなったのと同様に「里湖(さとうみ)」の管理が行き届かなくなったことの反映ともいえ、外来生物のように除去を徹底するだけでは解決できない難しさがある。
“琵琶湖でヤナギ「巨木化」問題のワケ 相次ぐ倒木、漁師「昔はほとんどなかった」” の続きを読む雌に不妊もたらす蚊を“大量生産”中国の感染症対策
「世界最大の蚊の工場」と呼ばれる中国の研究所で、感染症対策として雌の蚊の不妊を引き起こす細菌に感染した雄の蚊を大量生産する試みが始まっています。
“雌に不妊もたらす蚊を“大量生産”中国の感染症対策” の続きを読む猿払でイトウ大量死 記録的高温、渇水で酸欠か
保護団体「初めて見る光景」
【猿払】宗谷管内猿払村を流れる猿払川水系で、絶滅危惧種の淡水魚イトウの死骸が多数発見されている。記録的な高温と雨不足による川の渇水で酸欠死したとみられ、保護活動に長年取り組む地元有志も「初めて見る光景」と懸念を強めている。
増加するノヤギ実態調査 鹿児島県奄美大島内陸部は初 情報共有、効率的捕獲へ 県自然保護課
奄美大島の内陸部で、野生化したヤギ(ノヤギ)が増加しており、実態を把握して対策を立てるため、県自然保護課は、同島での本格的な実態調査を行っている。前回の県による調査は2014年で、7年ぶり。内陸部の調査は県として初めて。
“増加するノヤギ実態調査 鹿児島県奄美大島内陸部は初 情報共有、効率的捕獲へ 県自然保護課” の続きを読む「登録は新たなスタート」 最古参マングースバスター、喜びかみしめ 世界自然遺産「奄美・沖縄」
世界に価値が認められた-。「奄美・沖縄」の世界自然遺産登録が決まった26日、地元から歓喜の声が上がった。自然保護団体メンバーや行政関係者らは「登録は新たなスタート」と貴重な自然を未来につなぐ活動の強化を誓い、地域活性化に期待を膨らませた。
“「登録は新たなスタート」 最古参マングースバスター、喜びかみしめ 世界自然遺産「奄美・沖縄」” の続きを読む社説:びわ湖の日40年 水質も生物も守るために
地球上で10万年以上存在する湖はまれという。多くの場合、1万年ほどで土砂がたまって消失してしまうからで、400万年の歴史をもつ琵琶湖は例外的に進化を遂げ、多様な固有種をはぐくんできた。
“社説:びわ湖の日40年 水質も生物も守るために” の続きを読む外来種駆除に「カメポスト」設置 カメダイヤルも 兵庫・丹波篠山
外来種のミシシッピアカミミガメの駆除につなげようと、兵庫県丹波篠山市が同市北新町の篠山城跡三の丸西駐車場に「カメ回収ポスト」を設置した。周辺でアカミミガメを見つけたら捕まえて、ポストに投入してもらう。5~7月はカメの繁殖期で、水辺から陸上に上がり目撃しやすい時期のため、市民に協力を呼びかけている。
地球上で生態系が完全なのは3%のみ…これすら過大評価?
人間の影響による動物個体数の減少と生息地の破壊を免れ、完全な生態系が維持されている場所は、地球上の3%にも満たないという分析が出た。気候危機の影響を考慮していないため、これすらも実際には「過大評価」の可能性があるとの指摘もある。
希少種の保護に新数理モデル リュウキュウコノハズクの個体の減少傾向を解明 北大大学院チーム
南大東島に生息するリュウキュウコノハズクの個体数動態を推測する数理モデルを北海道大学大学院の研究チームが開発し、雌の生存率が他のフクロウ類より低く、個体数が減少傾向にあることを解明した。従来のモデルにはなかった性比の偏りを考慮することで、絶滅に近い生物種など、小さな個体群の保全に役立てられるという。国際学術雑誌「ポピュレーションエコロジー」に22日、オンライン掲載された。
カンボジアの巨大湖トンレサップ、水位の急落で危機に
【AFP=時事】湖に浮かぶ村に夜が訪れると、漁師のレン・バン(Leng Vann)さんは、たばこを吹かし、トンレサップ(Tonle Sap)に向かってため息をつく。この巨大な内陸湖は何世紀にもわたり、カンボジアの人々の生活を支えてきた。