「荒廃地の自然再生」民間活動を国認定 新法案を閣議決定

 政府は5日、荒廃地の自然を回復させる民間の活動を認定する新制度を盛り込んだ「地域生物多様性増進活動促進法案」を閣議決定した。今国会で成立させ、2025年4月の施行を目指す。認定を通じて、民間による自然再生活動を後押しするのが狙い。

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奄美大島のマングース防除事業 奄美市で検討会「根絶したと考えられる」

 奄美大島に生息する外来種「フイリマングース」の根絶に向けた取り組みについて話し合う会議が奄美市で開かれ、マングースが「根絶したと考えられる」という現時点での評価が示されました。

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住民参加型の調査体制構築へ 奄美大島の植物モニタリング 持続可能な環境保全へ

 鹿児島県奄美大島の植物モニタリング調査に関するワークショップが3日、奄美市名瀬の鹿児島大学国際島嶼(とうしょ)教育研究センター奄美分室であった。鹿児島大学の研究者と地元住民が共に取り組んだ2023年度の調査内容を報告。持続可能な環境保全の在り方について参加者と研究者が意見を交わした。

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1杯の水で魚の生息状況特定 龍谷大の「環境DNA」分析が日本の川救う

 全国的な河川環境の悪化を背景に龍谷大は福井県立大発のスタートアップ、フィッシュパス(福井県坂井市)と連携し、「環境DNA」分析を用いて河川に生息する魚種を地図上に表示できるアプリの開発に乗り出した。水産資源の「見える化」を徹底し、水産業の振興と生物多様性の保全を目指す。

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淀川のシンボルフィッシュ・イタセンパラ、昨年調査で確認できず 一時繁殖も阻む外来種

 淀川下流に位置し、希少な魚などが生息するワンド群(大阪市旭区)に、国の天然記念物で絶滅危惧種の淡水魚「イタセンパラ」が令和5年の調査で確認できなかったと、大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センター(大阪府寝屋川市)が1日発表した。

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中国で絶滅したはずのオオサンショウウオが東京と広島にいた! 京大などが発見

 中国で絶滅したとされる世界最大の両生類「スライゴオオサンショウウオ」が日本国内で東京の水族館と広島の動物園で飼育されていることを、京都大学の西川完途教授(動物系統分類学)らが発見した。日本固有種で国の特別天然記念物でもある「オオサンショウウオ」と外来種の交雑状況を調査する過程で分かった。クローン技術と人工繁殖でスライゴオオサンショウウオを保全し、将来的には元の生息地に返すという計画もあるという。

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管理釣り場のニジマス、長良川に流出 増水で囲い土砂流され、遡上鮎への影響懸念

 岐阜市の長良川鵜飼の観覧船乗り場近くの管理釣り場が、増水で囲いの土砂が流されるなどの被害を受けていたことが22日、分かった。今月1日、期間限定で開業したばかりで、放されていた産業管理外来種のニジマスの多くが本川に流れ出たとみられる。国土交通省木曽川上流河川事務所長良川第一出張所は、事態の報告を求める行政指導をした。

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平年のわずか3% 琵琶湖のアユ漁獲量激減 昨夏の猛暑原因か

 琵琶湖の湖魚を代表するアユのエリ漁の漁獲量が今年1月現在、平年のわずか3%しかないことが滋賀県の調べで判明した。三日月大造知事は20日の定例記者会見で「大不漁だった2017年を下回る『極端な不漁』で、動向を注視したい」と危機感を示した。昨夏の猛暑による影響で産卵が激減したことが原因とみられる。

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三重の“アイドル”オオサンショウウオを後世へ 生態調査し保護活動

 豊かな自然環境の象徴として、三重県名張市が発信し始めた世界最大級の両生類・オオサンショウウオ。市内の川に生息する在来種は国の特別天然記念物。3000万年前からほとんど姿を変えていない貴重な生物が、私たちの身近な川でゆらりと泳いでいる。世界の人々にも人気がある、三重県の控えめなアイドルを推(お)してみませんか。【久木田照子】

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世界自然の島、奄美大島と徳之島で希少動物の交通事故死が過去最多 環境省「個体数の増加が影響か」

 環境省は9日、鹿児島県の奄美大島と徳之島に生息する希少動物の2023年の交通事故死が過去最多になったと発表した。国指定特別天然記念物アマミノクロウサギは175匹(前年比27匹増)、国指定天然記念物ケナガネズミは65匹(同29匹増)と大幅に増えた。

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