外来種のツルを熱湯で枯らす 世界遺産の奄美で実証実験

 奄美大島で生態系などに被害を及ぼすおそれのある外来種の植物に対し、熱湯を使って効率的に駆除する実証試験が始まりました。

 ツルヒヨドリは南北アメリカ原産のツル性の植物で、驚異的な勢いで分布を広げることから、環境省が特定外来生物に指定しています。 奄美大島では2016年度から駆除を進めていますが、現在14地点で生育が確認されています。

 今回の実証試験は、金網の下に生えたツルヒヨドリに100度近い熱湯をかけて枯らす「温水除草システム」と呼ばれるものです。

 1週間ほどで効果が現れるということで、世界遺産に登録された奄美大島で除草剤を使わない駆除方法として期待されています。

(環境省 奄美群島国立公園管理事務所 阿部愼太郎 所長)
「(ツルヒヨドリの)比較的大きな生育地が残されてしまっていることもあり、除草剤を使わない防除というのがどこまでできるのかを見極めたい」

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