「死活問題」ワカサギ漁獲量が例年の1割未満 2か月早く営業終了の業者も 山中湖

 山中湖のワカサギ釣りに異変です。 水温が上がった影響でワカサギの漁獲量が例年の1割にも満たない状況となり、例年より2か月早く営業を終了した施設も出ています。

羽田明莉記者:
「例年だと桟橋近くにボートが浮かびワカサギ釣りが営業しているが、今年は船が陸に上がっています」

 山中湖村平野のボート乗り場です。

 毎年6月まで釣りの愛好家などが訪れるワカサギ釣りの人気スポットですが、今年は異変が起きています。

山中湖漁業協同組合 高村嘉司副組合長:
「3日、4日とれたけど、後はとれないね全く。岸にワカサギが上がってこなかったのかな」

 地元の漁協によりますと今年の3月からワカサギの漁獲量が一気に減り、例年の1割にも満たない状況になりました。

 山中湖では例年より2か月早く4月末にワカサギ釣りの営業を終了した施設もあります。

 ワカサギの不漁の要因は気温と関係があるようです。

山中湖漁業協同組合 高村嘉司副組合長:
「(去年の)猛暑と(今年の)暖冬ということもあって、水温が1.5度か1.6度ほど昨年よりも高かった」

 ワカサギは水温が30度近くまで上がると死滅するとされています。

山中湖漁業協同組合 高村嘉司副組合長:
「死活問題ですね。業者的な立場から言うと、ワカサギ釣りでにぎわっていた時期なので寂しさもありますね。あまり釣れないのに どうぞどうぞなんてビジネス先行ではできない」

 山中湖の漁協は今年も猛暑が予想されているため、ワカサギ釣りの解禁時期の調整も検討することにしています。

 なお県の調査では、魚影の確認から来シーズンの漁獲量は期待ができるということです。

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