「魚は空飛ばないのに」廃校プールに“国内外来種”の「モツゴ」が謎の繁殖 駆除しても再び現れる 人や鳥が持ち込んだ?水源から? 雑食で繁殖力が高く生態系を脅かす「オタマジャクシが食べられてカエルが育たなくなった」

 長野市戸隠の廃校になったプールに、ある魚が繁殖している。外部とのつながりはないプールでの繁殖。一体どこから?謎が深まっている。

廃校プールに「モツゴ」が繁殖

 廃校となった小学校の校舎を活用している「戸隠地質化石博物館」のプール。このプールの中に「ある魚」が繁殖している。

 その正体は…コイ科の淡水魚、「モツゴ」。

 大きさは10センチほどだが、雑食で繁殖力が高く生態系を脅かす「国内外来種」とされている。

4年前から確認

 このモツゴがなぜプールに?

戸隠地質化石博物館研究員・古賀和人さん:
「隔離しているプールだから魚なんていないはずだと思っていたので、魚を見つけたときは、何でいるのかな、あなたという感じ。びっくりしましたね」

 博物館の研究員である古賀さんが最初に気づいたのは4年前。その時に見つけた数匹のモツゴは駆除したものの、その後しばらくして再び魚の姿が―。

 広いプールの中で完全に駆除するのは難しく、今では何匹いるのかわからない状態に。

どこから来た?

 このモツゴ、一体どこから来たのか?

戸隠地質化石博物館研究員・古賀和人さん:
「プールは入れる人が限られていたし、魚なんて空飛んでこないので、まず入ることなんてないと思っていたので」

 プールは川や池などの外部の水源とはつながっておらず、給水口や排水口も閉じられている。近くにあるひょうたん池では8年ほど前からモツゴが生息しているというが、当然、そことはつながっていない。

人や鳥が持ち込んだ可能性は?

 プールの周りはフェンスで囲まれ、簡単には侵入できない。

 鳥のフンに入っていた卵が孵化した、あるいは鳥の足についていたモツゴが落ちた可能性もあるが、いずれも可能性の話で、はっきりした理由はわからない。

戸隠地質化石博物館研究員・古賀和人さん:
「想像するしかなくて、可能性を想像するだけで、答えはわからない。自然の中には多分私たちが想像がつかないようなことが日々起きているはずなので、その一部がこのようなことなのだろう」

「カエルが育たなくなった」

 一方、モツゴの繁殖によりプールの中では、「ある生態系の変化」が起きていた。

戸隠地質化石博物館研究員・古賀和人さん:
「カエルが育たなくなっちゃった。オタマジャクシが食べられてしまうので」

 謎が深まるモツゴの繁殖。

 プールの水は防火用水としての役割もあり、簡単に抜くことはできず、新たに水を貯めるにも費用がかかるため、今後の対応についてはー。

戸隠地質化石博物館研究員・古賀和人さん:
「プールの水を抜けばいなくなるけど、抜くと水を貯めるのが大変なので、現状は維持ですね。モツゴに対して何かアプローチをすることはないです。外来種に限らず、一度飼ったものについては責任をもって最後まで飼う、決して逃がさない、そういうことを皆さんに約束していただきたい」

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