高崎市は、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の成虫を捕殺した市民に対し、1匹につき300円分の電子地域通貨を交付する「クビアカハンター報奨金事業」を実施する。同市は桃や梅などの産地で、クビアカによる果樹被害が増加。市民の協力を得て集中的な駆除に乗り出す。同様の制度は他自治体にもあるが、300円という額は全国的にみても最高水準とみられる。
報奨金の交付対象は、市の住民基本台帳に登録されている市民。市内で捕殺した成虫1匹につき、電子地域通貨「高崎通貨」で報奨金を交付する。申請は3日から31日までの平日に受け付けるが、予算額に達し次第締め切る。
被害木、伐採から植え替えまで「高崎モデル」で一貫支援
申請の際は、捕殺した成虫の死骸と本人確認書類を市環境政策課や各支所などへ持参する。死骸が変色すると判別が困難になるため、早めの申請を求めている。
特定外来生物は生きたままの移動が法律で原則禁止されており、現場での捕殺後に持ち込むよう注意を促している。
市は2024年度、被害木の伐採・処理費の負担や苗木代補助を開始。伐採から植え替えまでを「高崎モデル」として一貫支援する。24年8月には市内の果樹生産団体と対策協議会を設立した。官民一丸となって、産地を守る取り組みを進める。
県によると、25年度(4月~8月末)の県内被害は1万3927本で、前年比1・33倍に増加した。高崎市では前年の164本から565本へ急増。桜が424本と最多で、桃(101本)や梅(22本)、スモモ(14本)などの被害が確認された。
