外来魚・ハクレンを飼・肥料に 茨城県が実証事業、漁業収入に

 茨城県は2023年度、霞ケ浦北浦の外来魚を飼料や肥料として利用する実証事業を始める。近年、霞ケ浦北浦の漁獲量は激減し、主要魚種のワカサギは21年の漁獲量が19年の約3割にとどまる。県漁政課は「地域で資源を循環させ、新たな漁業収入を創出したい」という。

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生物多様性の新枠組み、企業への影響は 大和総研の研究員が解説

 SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」は生物多様性に関する内容だ。生物多様性は昨今、特に注目されている課題であり、2022年12月には生物多様性保全に向けた国際的な目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」が採択された。本稿では、生物多様性に取り組む必要性や新しい枠組みの概要、今後の課題を考えたい。

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堀が真っ赤に アカウキクサが繁茂 特定外来とみて市が駆除へ 鳥が運んだ?/兵庫・丹波篠山市

 兵庫県丹波篠山市北新町の国史跡・篠山城跡の堀にシダ類の「アカウキクサ」が発生し、一部の堀では一面が真っ赤に染まっている。アカウキクサには在来、外来があるが、ほとんどの場合は外来。さらに特定外来生物に指定されている種類は、拡大を防ぐ観点から法律上、「移動させてはならない」などの禁止事項がある。市は堀のアカウキクサは特定外来の可能性もあると判断。現在、取水口にネットを張るなどして拡大を防ぐ処置をしており、年明けにも駆除作業を開始する。

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なぜ池の水を全部抜いたのに、外来種がまた増えるのか…密放流という「環境テロ」を繰り返す釣り人の罪

 日本の生態系を破壊する外来種は、どこからやってくるのか。人気テレビ番組「池の水ぜんぶ抜く大作戦」(テレビ東京)の解説をつとめる久保田潤一さんは「一部の釣り関係者が自らの楽しみのために外来種を密放流している。見つけ次第駆除しているが、いたちごっこが続いている」という――。(第1回)

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天然記念物に水路を追加指定 国の文化審答申、四日市の御池沼沢植物群落 三重

 国の文化審議会は16日、天然記念物に指定されている御池沼沢植物群落(三重県四日市市西坂部町)のうち、未指定となっていた湿地内の水路を追加指定するよう、永岡桂子文部科学相に答申した。

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琵琶湖で激減のホンモロコ 漁獲量回復の兆し 食べる文化復活課題に

 1990年代半ばから激減していた琵琶湖の固有種ホンモロコの漁獲量が増加の兆しを見せている。滋賀県や漁業者などが15年以上、ホンモロコ資源の回復を図ってきた効果が表れたとみられる。しかし、長年の漁獲低迷でホンモロコを食べる文化が薄れてしまい、需要が戻らないという新たな問題が浮上している。

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滋賀「西の湖」でアオコ大量発生 原因は湖水の異変、対策へ「泡」の新兵器

 琵琶湖最大の内湖「西の湖」(滋賀県近江八幡市)で近年、アオコが大量発生している。地元の水産、観光事業者らが頭を抱えており、滋賀県が水質改善に向けた実証実験に乗り出した。高濃度の酸素を含む直径1マイクロメートル未満の微細な気泡(ウルトラファインバブル)を湖底に送り込み、アオコの発生を抑制する全国的に珍しい取り組みという。

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