特定外来生物「オオフサモ」大増殖で被害拡大 在来種や田畑に影響

 川や水路、遊水地に繁茂する特定外来生「オオフサモ」による被害が、岐阜県の西濃地域で拡大している。輪之内町では昨年、繁殖被害を初確認したが、今春になって大増殖。川底にからみつくように群生して水流を妨げ、町内に生息する絶滅危惧種カワバタモロコの生息に支障を来すほか、周辺田畑の生産物の生育や収穫にも影響するため、町は「見つけ次第、抜き取って駆除してほしい」と協力を呼びかけている。

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誰かが水路に放した? アフリカ“熱帯魚”が住宅街で大量発生…外来種問題に専門家警鐘

「そうそうそうそう、追い込んで追い込んで!入った入った入った!」 次々と網で捉えられる魚……この様子を撮影したのは、YouTubeで生き物に関する動画を投稿している“あらかわさん”だ。

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人気のアメリカザリガニとミドリガメ、放流や販売禁止…飼育は認める改正法成立

 外来種のアメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)の飼育を認めつつ、放流や販売を禁止するための改正外来生物法が11日、参院本会議で可決し、成立した。ヒアリの水際対策も強化する。政府は1年以内の施行を目指す。

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災い転じ生き物に優しい水辺へ 「流域治水」機に変わる川

【深層リポート】長野発 国が令和2年に導入した「流域治水」の概念により、ダムや堤防で囲った中だけでなく、田んぼや緑地なども含めた流域全体で暴れる水をなだめることになり、合わせて生態系保護の視点が強調された。元年の台風19号で想定を超す水が流れ込んだ国内最長の千曲川(信濃川)では、現在、河川整備計画の見直しが進められているが、この精神を尊重した追記が随所にみられる。人命や財産を守るだけでなく、生き物の住みやすさも両立する水辺づくりが本格化している。

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そのドジョウ、在来? そっくりな「大陸系」知らぬ間に置き換わり

 「外来種」はカミツキガメやアライグマなど、見た目ですぐわかるものだけではない。日本人が親しんできた淡水魚のドジョウ(マドジョウ)の生息状況をよく調べてみたら、そっくりの大陸産ドジョウに、いつの間にやら置き換わっていた。そんなことが、関東や近畿地方で、すでに起きてしまっているという。

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「琵琶湖に迷惑をかけた」上皇陛下が漁業関係者にどうしても伝えたかった”謝罪”の中身

2007年に滋賀県大津市で開かれた第27回全国豊かな海づくり大会の式典で、平成の天皇は驚きの発言をした。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは「異常繁殖したブルーギルが琵琶湖の在来魚を減らしていたことに対し、『ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰りました』と語り、『心を痛めています』と悔悟の念を明かされた」という――。

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もはや「環境テロ」…外来種を池に放つ、違法な「密放流者」との知られざる戦い

地域の環境や生物多様性に多大な影響を与える「侵略的外来種」。日本でも貴重な在来種や絶滅危惧種が脅かされる事例が多々見られる。テレビ番組『池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京系)にも出演している久保田潤一氏の新刊『絶滅危惧種はそこにいる』から、そんな侵略的外来種を意図的に池に放つ「密放流者」との知られざる戦いについてお伝えしよう。

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