鳥取の水辺の環境を守る。“九州のさかなクン”が目指す多様な生物を未来に残す活動

18歳の時、有明海の絶滅危惧種を保護する「やながわ有明海水族館」(福岡県柳川市)の館長に就任した“九州のさかなクン”こと、小宮春平さん。

23歳になった今は、鳥取県で地元の学生たちと共に水辺の環境を守る活動をしている。

そのきっかけについて、「魚が前から好きではあったんです。鳥取にはちょいちょい遊びに来ていたんです。池があって見たことのない水草が生えていた。鳥取市で絶滅した『ジュンサイ』という植物だった。これは誰かがやらないとやばいんじゃないかと思った」と明かす。

外来生物による固有種への影響

この日、小宮さんが釣り上げたのは、金魚用の水草などとして売られている北米原産「カボンバ」。この水草は繁殖力の強い外来種だという。

「初期段階で外来種が入っているところを見つけたら、積極的に駆除しています」と作業を始める小宮さん。

人が外来生物を持ち込んだことで、この池に生息していた日本固有の水草や魚が失われてしまったというのだ。

一方、用水路では絶滅危惧種に指定されている二枚貝「タガイ」を発見。小宮さんは、個体数などを詳しく調査して県に報告している。

私たちの身近に生息する多様な生物を未来に残すために、できることはたくさんあるという。

「人工的な構造物の中なんですけど、そこで生き残っている。どういう風にしていけば、そこから価値を引き出していけるか。『環境先進県』みたいなものをつくっていきたい」と小宮さんは未来を見据えた。

SDG’s

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。

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