人気のアメリカザリガニとミドリガメ、放流や販売禁止…飼育は認める改正法成立

 外来種のアメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)の飼育を認めつつ、放流や販売を禁止するための改正外来生物法が11日、参院本会議で可決し、成立した。ヒアリの水際対策も強化する。政府は1年以内の施行を目指す。

 これまでは「特定外来生物」に指定されると一律に飼育も禁止されていたが、例外を設けられるようにした。今後政令で指定するアメリカザリガニとアカミミガメについては、放流や販売を禁止する一方、飼育は可能とする。2種は北米原産で繁殖力が強く、在来種を駆逐するなどの被害が出ている。ペットとして人気が高く、飼育を禁止すると飼い主が一斉に自然界に放流し、かえって悪影響が拡大する恐れがあった。

 強い毒を持つヒアリについては新たな分類「要緊急対処特定外来生物」を設けて指定し、検査など国の権限を強化する。

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