神奈川に生息のドジョウほぼ“外来種” 博物館企画展で調査結果を展示

 神奈川県内に生息するドジョウのほとんどが外来種だったことなど、博物館の学芸員が調査した結果などをまとめた企画展が始まりました。

「小難しいことは置いておいてこんなに身の回りに面白いことがあるんだよって色んな普通種がいるってことを展示を通して楽しんでもらえればと思います」(渡辺恭平主任学芸員)

 神奈川県小田原市にある「生命の星・地球博物館」で18日から始まった企画展は、国内で一般に見られる生き物の標本など530点を展示し、自然の変化や課題を紹介しています。

「ドジョウだけを意識して持ち帰って見分け方に従って見直してみると在来のものがいないと」(瀬能宏主任学芸員)

 博物館によりますと、最近の遺伝子の研究で野生のドジョウのほとんどが中国の系統のドジョウであることが判明しました。

 県内の川などで調査したところ、在来のドジョウはほぼ見つからず、1970年代に在来のドジョウとして採取した中にも、すでに中国系統のものが混ざっていました。理由としては、食用として輸入したものが自然に放たれたことなどが考えられています。

 博物館は、身近な自然が不自然な状態であることを知ってほしいとしています。(ANNニュース)

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