「迷惑者」だから、身近な外来生物に関心を 剥製やパネル80点以上に、神戸の展示施設リニューアル

 アライグマやヌートリアなど、神戸市内で確認された外来生物を紹介する「外来生物展示センター」(同市長田区苅藻島町3)が4日にリニューアルオープンする。約350平方メートルの展示ホールが新たにお目見えし、従来の生物飼育棟の内容も充実させた。剥製やパネルなどの展示物は80点以上になるという。

 同センターは畑を荒らしたり在来種を食べたりして生態系に深刻な影響を与える外来生物を啓発しようと、市が昨年8月21日に開設。冬季は休館し、11月下旬までの約3カ月で親子連れら約800人が訪れた。

 新たにオープンする展示ホールには、身近に潜む外来生物を大きなパネルやクイズで学ぶコーナーを用意。トノサマガエルやアメリカザリガニなどが生息する川を模型で再現した「つりわけ川」では、在来種は川へ戻し、外来種は駆除用の箱に入れる「釣り」を楽しめる。

 市自然環境課の担当者は「外来生物の被害は突然やってくる。日頃から考えるきっかけにしてほしい」と来館を呼びかけている。

 入館無料。3月4日のオープン後、毎週土、日曜日午前11時~午後5時に開館。1日最大120人を予約で受け付ける。入館予約は同センターホームページから。

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