■ワカサギ釣りシーズン前に 宮城県栗原市花山の花山湖で11月に始まるワカサギ釣りシーズンを前に、花山漁業協同組合(栗原市)は外来種ブラックバスを感電させて捕獲する電気ショッカーボートを初めて導入した。一時的に気絶して浮かんだバスを網で捕獲する手法で、8月末~9月中旬に1777匹の駆除に成功した。
ボートは県の所有で、県伊豆沼・内沼環境保全財団(同市)の技術指導を受けて実施した。電流を流したのは、バスが多く生息する陸に近い場所。漁協によると水面に浮かんだ約9割がバスで、体長47センチの個体もあったという。
花山湖では20年以上前からブラックバスが確認されている。従来は刺し網で駆除していたが、漁協が2年前に営業を始めたワカサギ釣りへの影響を懸念し、対策を強化した。
漁協の三浦勇市事務局長(54)は「ワカサギが食べられると困るので効果的に駆除できて良かった。来年は春の産卵期に合わせて行いたい」と話した。