池の水抜く 希少なトンボ保護で外来生物捕獲へ 新潟県糸魚川市

 新潟県糸魚川市で28日、池の水を抜き外来生物を捕獲する大がかりなプロジェクトが始まりました。絶滅が心配されるトンボなどの希少な生物を守りたいとしています。


 農業用のため池として使われる、糸魚川市青海地域の田海ヶ池。およそ3.5ヘクタールの池の水抜き作業が始まり、まずは水位を下げるため水門が開かれました。
 田海ヶ池には希少なトンボが生息していますが、40種類以上と言われていたその数は年々減ってきています。ブラックバスやブルーギルなどの外来生物に、トンボの幼虫であるヤゴが食べられてしまうことが原因です。
 28日は外来種ではないものの、駆除の対象となるクサガメが見つかりました。
【日本哺乳類学会員 野紫木洋さん】
ー池にはどんな外来生物が?
「ブラックバス、それからアメリカザリガニ・・・」
 今回のプロジェクトは池の水を抜いたあと外来生物を捕獲し、トンボやドジョウなど希少な生物を保護するのが目的です。
【糸魚川市環境生活課 石井健介さん】
「(今後の)活用方法としては、今まで通り県内屈指の希少な生物が生息している池としてPRしていければ」
 田海ヶ池では9月中旬にポンプを使って池の水を全て抜き、外来生物の捕獲作業が行われます。
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