勤行緑地池を掻い掘り ごみ、外来種の魚撤去 筑西

 五行川の水辺を環境美化し周辺住民の憩いの場として再興しようと、下館商工会議所青年部は22日、筑西市岡芹の勤行緑地で「ひょうたん池かいぼり大作戦」を実施した。


 通称「ひょうたん池」の水を入れ替え、中に投棄されていた自転車などのごみ、外来種の魚の撤去を行った。地元の若手商工業者ら約20人が参加。周りには地域住民らが集まり、炎天下の泥まみれの作業に声援を送った。
 池は五行川の河川敷にあり、水量約840立方メートル、最深部は約150センチ。上から眺めると細長いひょうたんのような形をしており、周辺住民の散歩コースの一部になっている。池の水が排水ポンプを用いて川に排出されると、底からは沈殿した黒いヘドロと、放棄された数台の自転車や椅子などが浮かび上がった。外来種のウシガエルやブラックバスなども捕獲された。
 見守る周辺住民からは、熱心に作業する同部員らに「頑張って」と励ましの声も上がった。長女(10)と次女(5)を伴って訪れた中島敦子さん(40)=同市甲=は「ブラックバスが出たと聞いて、こんな池にもいたんだと驚いた」と話した。
 同部会長で、ホテル新東マネージャーの檜山泰一さん(41)は「私たちが10代のころ、魚釣りをした思い出の場所。しかし環境は放っておくとこうも悪くなると思い知らされた」とし「今回の掻(か)い掘りは、周辺を散歩する家族も関心を示してくれて触れ合いが生まれ、とてもやりがいがあった」と感想を話した。
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