小学生が毒グモ「セアカゴケグモ」発見、福祉施設敷地内で 福井県で過去最多30匹

 福井県は8月28日、おおい町保健・医療・福祉総合施設「なごみ」の敷地内で特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」約30匹が見つかったと発表した。県内での発見は4例目で、一度に確認される個体数としては過去最多。健康被害はない。


 県と同町によると、26日に「なごみ」敷地内の建物外壁にいるのを町内の小学生が発見。連絡を受けた町職員が27日に敷地内を調べ、職員駐車場の側溝を中心に30匹程度と卵のう数個が見つかった。すべて駆除し、焼却処分した。
 セアカゴケグモは、雌は背中と腹部に赤い模様があり、毒を持つ。かまれると針で刺されたような痛みがあり、発汗や吐き気を起こし、子どもやお年寄りは重症化することもある。素手で触れたりしなければ、かまれることはないという。
 県自然環境課は、周辺に定着している可能性もあるとみて、「発見したら家庭用殺虫剤で駆除してほしい」と呼び掛けている。同施設は、今後の状況をみて必要な対応を検討する。
 セアカゴケグモは県内ではこれまでに、2014年7月に福井市、19年11月に小浜市、20年3月に坂井市で発見されており、個体数はいずれも1〜数匹程度だった。
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