絡まったルアー見つかる 水鳥などけがする恐れ 三島、清水町の遊水池 NPO団体が除去

 三島市と清水町の境に位置する水辺空間「境川・清住緑地」公園内の遊水池2カ所で、魚釣りに使われるルアーや釣り糸が周辺の木々に絡まっているのが見つかった。飛来する多くの水鳥などに危険が生じる可能性もあり、公園の整備に携わったNPO法人グラウンドワーク三島は20日、ルアーなどの除去作業を行った。

 野鳥の調査などを行う同NPO環境アドバイザーの滝道雄さん(72)が18日、木に絡まっているルアーを発見した。1月上旬にはなかったとし、池にいたコイも急に姿を消したという。同公園には15種類の水鳥が飛来するため、「釣り糸に翼が絡まれば抜けられなくなる。針で体を傷つける可能性もある」と指摘する。

 境川・清住緑地は2020年に拡張整備され、貴重な生物や植物が共存する憩いの場として親しまれている。除去作業では9個のルアーが見つかったほか、釣り糸や釣り針、重りの鉛なども数カ所で回収された。GW三島の渡辺豊博専務理事は「自然に被害を与える公園の利用は許されない」とし、管理者の県、三島市と連携して注意喚起の対策を行うという。

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