ワカサギ釣っても食べないで/米軍・消火用水流出/条件付きで再開容認/三沢市

 米軍三沢基地から有害物資を含む消火用水が流出した可能性がある事態を受け、営業を中止した姉沼(青森県東北町)の氷上ワカサギ釣りについて、三沢市は14日、再開を了承すると発表した。釣った魚を食用にしないことが条件。ワカサギ釣りの運営団体「青森フィッシングガイド」が再開を要望していた。団体は「15日に再開する」と述べた。

 姉沼は水が流出した可能性がある基地外のため池と放水路でつながっている。市はワカサギ釣り解禁日の11日に流出を発表、団体に安全が確保されるまで釣りを控えるよう要請した。

 団体は13日、▽釣り客に釣った魚を食べないとの誓約書を求める▽有害物資の情報を客に明示する-との条件付きで再開を容認するよう市に文書で要望。市は万全の対策を講じるよう求めた上で了承した。釣った魚は沼に戻してもらう。

 団体の西本匡代表(46)は「旬の天然ワカサギを味わえないのは残念だが、氷上のレジャーとして楽しんでほしい」、市経済部の長根正登参事は「釣り客には規則の順守をお願いしたい」と話した。市は姉沼の水質を調査しており、食用を認めるかどうかは結果を見て判断する。

 姉沼は東北町に位置するが、ワカサギ釣りは三沢の冬恒例の観光イベントとして定着。市が釣り客の駐車場を貸し出すなど運営に協力している。

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