寒ブナ輝く、漁解禁 岐阜・海津市の正月料理に

 冬の味覚「寒ブナ」の漁が25日、海津市内で解禁され、丸々としたフナが次々と水揚げされた。

 木曽三川下流域の水郷地帯の身近な魚のフナは、脂が乗り身が締まる冬場が旬。海津市海津町沼新田の中江川の一部、通称「シシ池」では、午前7時の日の出とともに10人の漁協組合員が5隻の小舟で出漁。網を引き揚げると、朝日を浴びたマブナが銀鱗(ぎんりん)を光らせながら水しぶきを上げた。大きさは昨年よりやや小ぶりながら体長25~30センチ程度あり、約100キロが揚がった。市内では、正月料理としてあらめ巻きやふなみそ、煮付けにされる。

 漁に出た中で最年長の伊藤清さん(97)=海津市=は「フナを食べると元気になる。正月を待てない」と話していた。漁期は1月末まで。

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