児童ら、豊かな自然体感 マングースバスターズが浜辺で出前授業 赤徳小

 鹿児島県龍郷町(奄美大島)の町立赤徳小学校(土岐邦寿校長、児童98人)で12日、奄美マングースバスターズの出前授業があった。メンバーの山室一樹さん(60)らが講師となり、5年生12人が学校近くの浜辺を散策して生き物と触れ合い、身近にある豊かな自然を体感した。

 奄美マングースバスターズは、環境省が奄美大島で進める特定外来生物マングースの防除事業で捕獲を担う専従班。出前授業は、島の子どもたちに身近な自然や環境保全に関心を高めてもらう目的で行っている。メンバー5人が講師を務めた。

 学校近くの海岸を訪れた児童らは、山室さんから生き物が隠れている場所など探し方のこつを聞いて浜辺を散策した。チョウやミツバチなどの昆虫を採集したり、写真を撮影したりして特徴を観察。学校に戻り、山室さんから種類や生態などについて説明を受けた。

 バスターズが用意したシリケンイモリやオタマジャクシ、ゲンゴロウなどの写生にも挑戦した。児童の一人は「生き物が好きなので、昆虫と触れ合えてうれしい。絵を褒められて自信が付いた。生き物のことを調べて、将来は生物学者になりたい」と話した。

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