特定外来生物「オオキンケイギク」

 今の時期、河川敷や道路脇などでコスモスに似た黄色い花を目にするが、手にする場合は注意が必要だ。その花は特定外来生物の「オオキンケイギク」かもしれない。アメリカ原産のキク科植物で、「家に持ち帰って植栽しよう」とすれば法律違反となり、罰則が科せられる可能性がある。

  •  海外由来の動植物のうち、国内固有種を追いやる種の拡大防止を目的に、オオキンケイギクは「特定外来生物」に指定されている。県内でも全域で繁殖している。外来生物法で、特定外来生物については栽培や種まき、保管、運搬、販売などの行為が禁止されている。野外の花でも抜いて別の場所に運ぶだけで違反となる。個人の場合は最高300万円の罰金など、法人は最高1億円の罰金が科される可能性がある。
  •  駆除の方法として引き抜いても移動はせず、枯れてから燃えるゴミとして処分するなどがある。コスモスは主に秋に咲くが、オオキンケイギクは5~7月に咲くことで区別でき、環境省ホームページの「特定外来生物同定マニュアル」で詳細な見分け方が確認できる。

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