多摩川に外来種の藻類が繁茂、一度侵入したら根絶は困難…アユ生育にも悪影響

 川の生態系に悪影響を与えることが懸念されている外来種の藻類「ミズワタクチビルケイソウ」が、今年も東京都青梅市の多摩川に繁茂していることを奥多摩漁業協同組合(青梅市)が確認した。河床に大量発生すると、餌となる藻類の成長が阻まれたアユが育たなくなる恐れもあるため、同組合が気をもんでいる。

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“海の掃除屋”はルアーを年間1万個回収 釣り人が残したゴミをリメイクし全国の海をきれいに

ポリ袋やペットボトルなどプラスチック製の海洋ゴミが問題となっているが、釣り人が投げ入れる疑似餌「ルアー」も海底に残されたままだと魚が誤って食べてしまうそうだ。このルアーを年間1万個も回収し、“海の掃除屋”と呼ばれている男性がいる。清掃活動を続けるため、ある工夫をしている。

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おさかな天国?「タマゾン川」◆熱帯魚なぜ生息【時事ドットコム取材班】

 東京都と神奈川県の境を流れる多摩川で、本来生息しないはずの熱帯魚や大型肉食魚などの外来魚が次々と見つかっている。南米アマゾン川になぞらえ「タマゾン川」という言葉も生まれたが、河川の「アマゾン化」は多摩川に限らず、各地で進んでいるという。なぜ日本の河川に熱帯魚が生息するのだろうか。生態系に影響はないのか。(時事ドットコム編集部 横山晃嗣)

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日本製鉄の敷地から脱硫液が流出 付近に魚の死骸、原因を調査へ

 日本製鉄東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)から、生産工程で生じる「脱硫液」が敷地外に漏れ出し、水路を経て近くの小糸川に流入していたことがわかった。県は日鉄に対して、水質汚濁防止法に基づいて原因究明などを行政指導し、周辺の環境への影響などを調べている。

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外来種カメムシが北上中…あなたの家に来ちゃうかも?

歯止めがかからない「地球温暖化」。「虫」や身近な生き物の生息地にも着々と影響が出ていることがスマホアプリを使った調査でわかりました。「見たことない外来種のカメムシが自宅に来ちゃう日も近い?」。アプリを手がけた起業家が見通す未来とは。

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樹木が穴だらけ、神戸の人工島・六甲アイランドに「新たな脅威」 アプリ活用、外来生物の生態調査へ

 生態系に深刻な影響を与える外来生物。神戸市内でこれまで確認されてきたアライグマやアカミミガメに加え、神戸市東灘区の六甲アイランドで樹木を食い荒らす外来のカミキリムシが「新たな脅威」になっている。市は状況改善に向け、アプリを活用した市民参加型の生態調査に乗りだす。(名倉あかり)

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災い転じ生き物に優しい水辺へ 「流域治水」機に変わる川

【深層リポート】長野発 国が令和2年に導入した「流域治水」の概念により、ダムや堤防で囲った中だけでなく、田んぼや緑地なども含めた流域全体で暴れる水をなだめることになり、合わせて生態系保護の視点が強調された。元年の台風19号で想定を超す水が流れ込んだ国内最長の千曲川(信濃川)では、現在、河川整備計画の見直しが進められているが、この精神を尊重した追記が随所にみられる。人命や財産を守るだけでなく、生き物の住みやすさも両立する水辺づくりが本格化している。

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そのドジョウ、在来? そっくりな「大陸系」知らぬ間に置き換わり

 「外来種」はカミツキガメやアライグマなど、見た目ですぐわかるものだけではない。日本人が親しんできた淡水魚のドジョウ(マドジョウ)の生息状況をよく調べてみたら、そっくりの大陸産ドジョウに、いつの間にやら置き換わっていた。そんなことが、関東や近畿地方で、すでに起きてしまっているという。

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