広島県福山市や市民団体が連携して作った「芦田川水系スイゲンゼニタナゴ保全地域協議会」が主催する生物多様性を考えるシンポジウムが23日、市内で開かれ、約120人が集まった。
同県庄原市立比和自然科学博物館客員研究員の秋山美文さんは「国境を越えて移動させられる昆虫」について発表。外来種のオオダイコンサルゾウムシやシバオサゾウムシが庄原市内の道後山で採集されている実態を報告した。こうした昆虫は、生態系だけでなく人の体にも影響を与える恐れがあると指摘し、現在のブラックリスト方式ではなく、持ち込んでよい種を指定し他を持ち込み禁止にするホワイトリスト方式を導入するべきだと論じた。
元岡山大学大学院の谷口倫太郎さんらは、外来種のタナゴ類の現状について取り上げた。国内で2014年に確認された外来タナゴ類が岡山県内で定着しており、近縁種で芦田川にもいる希少な在来タナゴ類のスイゲンゼニタナゴとの間で交雑が確認されていると訴えた。近年、兵庫県内でも中国原産の別の外来タナゴ類が見つかったことも報告した。(雨宮徹)
