鹿児島県 住用町でセイタカアワダチソウ駆除 外来種からコア地域守れ 総コン大島連絡協

 奄美市住用町の黒潮の森マングローブパークで3日、環境省の重点対策外来種指定の外来植物「セイタカアワダチソウ」の駆除活動があった。地域の在来種を守ろうと総合技術コンサルタント大島出張所長連絡協議会(佳元保輔会長、会員38社)が呼び掛け、奄美市役所住用総合支所が協力。参加者らは、園内一帯に繁茂するセイタカアワダチソウを見つけては、茎や根も残さず丁寧に引き抜いた。

 世界自然遺産コア地域の環境を保護し、観光地の美化につながればと今年で6回目。公共工事の計画や設計、測量などに携わる同協議会会員や市職員ら25人が参加した。

 セイタカアワダチソウは、8~11月に黄色い花を咲かせる大型の多年草で、地下茎からでも再生できる厄介な植物。開花期に作業することで見分けやすく、種子がつく前に取り除くことで、効率的に駆除している。

 この日は、施設前に集合し午前10時から作業を始めた。参加者らは目を凝らして園内や周辺道路を散策。繁茂するセイタカアワダチソウを根こそぎ取り除くなど、約1時間にわたり汗を流した。

 毎年、作業を継続することでセイタカアワダチソウの繁殖範囲は確実に狭くなってきている。参加者からは「あと一歩」「根絶まで続けたい」といった声も上がった。

 佳元会長は「豊かな自然を将来にわたって守るため、継続していくことが大事。観光客もてなしの一役にもなれば」と話した。

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