「アロワナだ」 佐賀市のクリークに大きな古代魚、高校生が捕獲

 佐賀市大財のクリークで5月末、真っ白の大きな魚がいるのを下校中の高校生の樋口魁良(かいら)さん(17)が見つけた。魚が好きな樋口さんは興奮しながら近くの自宅へ行き、釣り道具や網を持ち出した。「あれはアロワナだ」

 外来種で淡水域に生息する大型の古代魚。樋口さんは水辺で悪戦苦闘しながら、なんとか網に入れてすくい上げた。体長80センチほどの大きさがあり、警察に通報した。アロワナはその後、市河川砂防課に引き継がれた。

 「ペットが放された可能性が高い。肉食なので生態系に影響を及ぼす」と佐賀県立博物館の陣内裕美学芸員。外来生物を安易に放さないよう注意を促す。樋口さんは「一生に一度の機会になった。放流は許せない」と、魚がすむクリークに温かいまなざしを向けた。(上田遊知)

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