冬でもセアカゴケグモ 舞鶴の保健所で発見、「触らないで」と京都府が注意喚起

 京都府は、舞鶴市倉谷の府中丹東保健所の資材搬入扉付近で10日に、特定外来生物に指定されているセアカゴケグモを発見したと発表した。攻撃性はないが毒を持っていて、素手で触ると危険なため、注意を呼びかけている。

 府内では2005年に生息確認がされて以降、広域に生息していることが推測されている。府内全体での目撃例は複数あるが、舞鶴市内では珍しいという。

 セアカゴケグモは背中と腹部に赤色の模様がある。体が大きいメス(体長7~10ミリ)の目撃例が多く、同保健所で見つかったのもメスだった。

 かまれると、かまれた部位と周辺の痛みのほか、重症の場合は胸や腹などが痛くなり、筋肉のけいれんが見られることもある。

 特定外来生物のため、生きたままの生息場所からの移動は禁止されており、その場で駆除する。駆除方法は市販の殺虫剤を直接ふきかけるとよいという。

 「本来なら越冬できない」とされていたが、数は少ないものの冬場でも見つかるようになっている。府中丹東保健所は「府内全域では普通に見られるものですが、舞鶴市内では珍しいので注意喚起をしています。もし発見された場合は素手で触らないようにしてください」と話している。

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