金魚など観賞魚の歴史をたどる特別展が、羽生市のさいたま水族館で開かれています。
日本では、室町時代の1502年に観賞魚の最も古い記述があることから、「1502日本が色づいた」と名付けられた特別展では、時代をおって観賞魚の歴史をたどることができます。
入り口には、1502年の記述にある、中国から持ち込まれた白いフナが展示されています。 江戸・明治期には観賞魚は庶民まで広がり、改良が行われたヒメダカやキンギョの王様といわれる「ランチュウ」などが親しまれました。
昭和期には、海外からも多くの観賞魚が入り、熱帯魚のグッピーや、龍のような見た目の東南アジア原産の大型淡水魚アジアアロワナなどが人気となります。
また、この特別展では、観賞魚などが本来の生態系に影響を与えている側面にも、スポットを当てています。
飼育しきれずに放流された熱帯魚のグッピーが、温かい工業廃水が流れ込む県内の川などで冬を越し増え続けていることや、南米から持ち込まれたオオフサモという水草が、在来の植物を押しのけ繁殖する現状も伝えています。
秋の特別展「1502日本が色づいた」は、さいたま水族館で来年1月22日まで開かれています。