ソテツ寄生の外来種害虫を初確認 奄美大島で700本超の被害

 鹿児島県は7日、植物のソテツを枯らす害虫カイガラムシの外来種を国内で初めて確認したと発表した。奄美大島のソテツが10月に大量に枯れ、地元大学などが原因を分析して判明した。海外では甚大な被害が出ており、県は飛散防止のため、枯れたソテツの除去や薬剤の散布を進める。

 外来種は「アウラカスピス ヤスマツイ」。ソテツに寄生し葉を褐色に変化させ、1年以内に枯らすことがある。県の推定で700本を超えるソテツに被害が出ている。繁殖力が高く、東南アジアを中心に世界各地で被害が報告されている。

 県によると、この外来種が奄美大島に入り込んだ理由は不明という。

+Yahoo!ニュース-国内-共同通信