上海ガニを無許可保管の疑い 中国食品の販売店長らを書類送検

 中国料理の高級食材として人気がある上海ガニを生きたまま無許可で保管したとして、警視庁生活環境課は29日、東京都豊島区西池袋1の食品販売店「中国食品友誼(ゆうぎ)商店」の男性店長(52)と男性店員(37)を特定外来生物被害防止法違反容疑で書類送検した。店を運営する食品輸出入販売会社「聖元」(横浜市)も同容疑で書類送検した。

 上海ガニは特定外来生物に指定されており、飲食店以外の場所で、生きた状態で保管するには環境省の許可が必要となる。書類送検容疑は11月1日、食品販売店の店舗で生きた上海ガニ194匹を許可なく保管したとしている。2人は容疑を認め、店長は「売ってほしいという客の要望に応えるためだった」などと話しているという。

 生活環境課によると、この店では5年前から上海ガニを無許可で販売し、2021~22年だけで約1300万円を売り上げたとみられる。店長らは上海ガニの手足をひもで縛った状態で竹かごに入れて保管していて、上海ガニはひもがほどけると竹かごの外に脱走することもあったという。【高井瞳】

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