外来種のアメリカハマグルマ駆除 奄美市の建設業者や市職員 住用町の国道沿いで

 鹿児島県奄美市名瀬の建設業グリーンテック(且優藏代表取締役)は24日、環境省職員の指導を受けながら、同市住用町城の国道58号沿いなどで緊急対策外来種・アメリカハマグルマの駆除作業を行った。同社作業員11人や市住用総合支所職員ら17人が参加。官民で同所の生態系の保全活動に取り組んだ。

 外来種は、人間によって本来は生息・生育していなかった地域に持ち込まれた動物や植物。アメリカハマグルマは、つる性の植物で日当たりの良い場所を好んで生息する。繁殖力が強く、在来植物の生育に影響を与えることから、緊急対策外来種に指定されている。黄色の花を咲かせ、見つけやすい6~10月が駆除の適期。

 同社は今月中旬から城地内で国道の道路舗装工事を行っており、駆除作業は城集落への感謝を込めた地域貢献活動の一環。強い日差しの下、約1時間の作業で、90リットルのごみ袋12個分のアメリカハマグルマを回収した。

 同社が主体となった外来種駆除作業は初めて。且社長は「工事に理解、協力いただいている城集落へのお礼を込めた。外来種駆除は、自分たちにもできる取り組みとして今後も機会があれば実施したい」と話した。

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