フリッピングの父、ディー・トーマスが逝去

現在では世界的にポピュラーな釣りのテクニックとなったフリッピングの開祖であるディー・トーマス(Dee Thomas)が逝去した。享年85歳。1937年生まれのトーマスはカリフォルニア州を中心としたアメリカ西部で活躍。「フリッピングの父」として知られ、1975年にアーカンソー州ブルショール・レイクで開催されたB.A.S.S.インビテーショナルで優勝、同年のバスマスタークラシックにも出場している。バスフィッシングの後進エリアとされる西部在住のアングラーが本場東部で優勝したことは当時大きなインパクトであり、後世に語り継がれることとなった。以降、フルタイムではなく、仕事をしながら二足の草鞋を履く形で西部エリアでのトーナメントで活躍、2007年にはバスフィッシングの殿堂入りを果たした。2017年に肺がんを患っていることを公表し、闘病しながらトーナメントに出場していたが、帰らぬ人となった。