京都のため池で水抜き、体長52cmブラックバス含む外来魚2300匹駆除

 京都府亀岡市内に生息する国の天然記念物アユモドキ保全などのため、NPO法人「亀岡人と自然のネットワーク」が、同市下矢田町のため池「古池」で、外来魚などの駆除に取り組んだ。

 市内のため池には、在来種の魚や卵を食べるオオクチバスやブルーギルなどの外来種が生息している。2008年ごろにはバスによる捕食などのためアユモドキが激減したこともあり、同NPOや住民らが駆除を続けている。

 11月20日の作業には、NPO会員や京都先端科学大生ら約20人が参加した。水を抜き水深が浅くなった池に入り、投網や底引き網などで捕獲を開始。一日がかりでオオクチバス110匹、ブルーギル568匹などを捕まえた。中には口を開くと大人のこぶしが入るほどの体長52センチのバスも捕獲された。

 同30日までに計3回作業を行い、最終的に駆除した外来種はオオクチバス295匹、ブルーギル2055匹に上った。一方、在来種の魚はヘラブナやナマズ、ヨシノボリなどがわずかに確認できたのみだった。

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