外来種駆除に「カメポスト」設置 カメダイヤルも 兵庫・丹波篠山

 外来種のミシシッピアカミミガメの駆除につなげようと、兵庫県丹波篠山市が同市北新町の篠山城跡三の丸西駐車場に「カメ回収ポスト」を設置した。周辺でアカミミガメを見つけたら捕まえて、ポストに投入してもらう。5~7月はカメの繁殖期で、水辺から陸上に上がり目撃しやすい時期のため、市民に協力を呼びかけている。

 アカミミガメは、水生植物の食害や在来種ニホンイシガメの餌を奪うなど生態系への影響が大きく、駆除が必要な「緊急対策外来種」に指定されている。  篠山城跡では、南堀のハスの新芽が食べられ、ハス群落が一時消滅したこともある。2014年から市がわなを設置するなどして本格的に駆除に乗りだし、これまで約1400匹を捕獲。ハスも回復しつつあるという。  カメ回収ポストは横86センチ、縦66センチ、深さ34センチのプラスチック製のたらいに金属製の網をかけたもので、20年から設置している。20年は50匹が投入されたという。市の担当者は「アカミミガメには罪はないが、生態系を崩してしまう。散歩中など、カメを見かけたらポストに入れていただき、市民一丸となって駆除してほしい」と協力を呼びかけている。  水田など地域で見つけたアカミミガメについては、市が「カメダイヤル」(079・552・5013)を設け、引き取りや持ち込みなどの相談を受け付けている。【幸長由子】

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