三重河川国道事務所 コクチバス食べて減らす 櫛田川生息マップ製作 三重

 【松阪・多気郡】三重河川国道事務所はこのほど、「櫛田川コクチバス生息環境マップ」を作製した。増加する外来種コクチバスを釣って食べて減らす狙い。同事務所ホームページからダウンロードできる。


 コクチバスは、北米原産で湖沼や河川の中下流域に生息する。アユなど魚類やエビ類、ヤゴなどを食べる動物食性で、体長は最大50センチまで成長する。特定外来生物156種の一つ。櫛田川では平成27年度に確認され、令和2年度に大幅に増加した。県内では雲出川と木津川でも見つかった。
 同事務所は住民や行政、学識者でつくる櫛田川自然再生推進会議を平成27年度に設立。同29年度に地域連携専門部会外来魚対策コア会議を立ち上げ、コクチバスの生息拡大防止に向けマップを作った。
 マップでは河口から伊勢自動車道までを4地域に分け、青色の濃淡で水深を示した川の航空写真にコクチバスの生息場所を示している。今後の調査や寄せられた情報を基に更新していく。
 同事務所は生息・産卵場の情報提供を求めるとともに、「餌釣りが良く釣れる。白身でふっくらした食感で、揚げ物にぴったり。食べて減らそう」と呼び掛けている。問い合わせは同事務所調査課=電話059(229)2216=へ。
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