「かいぼり」で捕獲した生物、7割がブルーギルなど外来種

 東京・練馬区民が憩う都立石神井公園の石神井池で、池の水を抜いて水質浄化を図る「かいぼり」が行われている。外来種の駆除も行い、池底を乾燥させることで夏季に濁りや悪臭の原因となるアオコの発生を防ぐ。


 都によると、石神井池は1933年に造成が始まった人工池。59年に石神井公園が開園し、80年代半ばに池底の堆積(たいせき)物を取り除く対策が実施されたが、近年かいぼりを行った記録は残されていない。
 今回のかいぼりでは、16、17日に生物の捕獲が行われ、経験のあるボランティアや都職員らのべ約160人が作業に参加。捕獲した生物は7700匹に上り、そのうち約7割はブルーギルなどの外来種だった。一部の魚は肥料に加工するという。
 2月下旬まで池底を乾かし、わき水や井戸水、雨水で3月中に自然な状態に戻す。都の担当者は「美しい池を保つため、今後も外来種を池に放したり、魚にエサをやったりしないようにしてほしい」と呼びかけている。
 都は2013年度以降、都立公園の池のかいぼりを行っており、井の頭公園(武蔵野市、三鷹市)の井の頭池などで生態系の回復が確認されている。
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