釜揚げやかき揚げでおいしく 琵琶湖の冬の味覚・氷魚、出荷始まる 滋賀

 アユの稚魚で、食用の氷魚(ひうお)の出荷が始まった。琵琶湖で漁獲された氷魚は鮮魚店やスーパー、道の駅などに並ぶ。


 氷魚は体長4センチほどで、主に釜揚げやかき揚げとして食される。滋賀県水産課によると、アユは海に下り散らばって成長するが、琵琶湖のアユは限られた水域でまとまって生息するため、氷魚の時期に漁獲することができるという。同課は「氷魚の状態でアユを水揚げできるのは県内だけ」とアピールする。
 食用の氷魚の漁獲は7日開始した。資源量や価格の調整のため、13日でいったんやめ、来年1月から再開する。氷魚の漁獲は3月ごろまで行われる。
 食用の漁獲に先立って1〜6日に行われた養殖用の稚アユの漁獲は、新型コロナウイルスの影響で消費が落ち込むことを見越して、例年より約7トン少ない12・9トンだった。【諸隈美紗稀】
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