有毒アカカミアリ6000匹 新居浜・松山

 愛媛県などは16日、有毒の特定外来生物「アカカミアリ」を松山港外港地区の国際物流ターミナル(松山市大可賀3丁目)で約1000匹、新居浜市の民間物流ターミナルで約5000匹、それぞれ確認したと発表した。県によると県内でこれまでに見つかった個体数としては最も多い。いずれも殺虫処分し人的被害はないが、松山市や新居浜市は周辺事業者などへ注意を呼び掛けている。


 県などによると12日、環境省の「ヒアリ確認調査」事業者が松山港のコンテナを一時保管する区画の舗装面でアカカミアリと疑われる20匹以上を発見。13日と15日には同所でそれぞれ約500匹を発見し、16日にアカカミアリと断定した。いずれも働きアリだった。
 新居浜市では15日、松山港から陸送されたコンテナ内から働きアリのほか、羽のある女王アリと雄計約5000匹を確認。さなぎや幼虫も発見されたことから、県は「コンテナ内で繁殖したと判断せざるを得ない」としている。
 アカカミアリは米国南部―中米原産。ヒアリと比べて毒性は弱いが、刺されると非常に激しい痛みを伴い水疱(すいほう)状に腫れることがある。県内では2017年に初めて三島川之江港で約400匹、18年には新居浜港で1匹を確認していた。県は「疑わしいものを見つけたらすぐに連絡してほしい」としている。
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