外来「ハヤトゲフシアリ」那覇で県内初確認 刺さないが高い侵略性

 環境省沖縄奄美自然環境事務所は20日、侵略的外来種である「ハヤトゲフシアリ」が県内で初めて確認されたと発表した。ハヤトゲフシアリは人を直接刺して害を与えることはない。特定外来生物のアルゼンチンアリ並みの侵略性があると指摘され、環境省は生態系への影響が懸念されるとし、特定外来生物への指定を検討している。


 自然環境事務所によると、ハヤトゲフシアリは今年2月に那覇市の明治橋から那覇空港の区間の植栽部分で初確認された。その後、7月に環境省が実施した那覇港でのヒアリ侵入モニタリング調査でも確認され、定着の恐れが出てきた。同事務所は既に検疫などの関係機関に情報提供したほか、港を使う事業者などにも注意喚起する予定。
 ハヤトゲフシアリは歩く速度が速く、背中にとげがあるのが特徴。国内では2017年に名古屋港で生息が初確認された。自然環境事務所によると一般の人が瞬時に判別するのは難しいというが「関心を持ってほしい」と呼び掛けている。
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