カミツキガメ捕獲調査 麻機遊水地、静岡大・加藤さんら協力

 静岡市は14日、同市葵区の麻機遊水地で特定外来生物のカミツキガメの捕獲調査をした。自然環境や生態系を脅かす外来生物の生息状況を把握するとともに、危険性の高いカミツキガメを駆除することが狙い。


 市によると、4月に入り、同遊水地では相次いで2匹のカミツキガメが発見、捕獲された。このうち27日に見つかった個体は生後1年のオスの幼体。繁殖力があるメスが周辺に生息している可能性があるため、産卵期の6月を前に急きょ実施した。
 調査には静岡大教育学部講師の加藤英明さん(40)とゼミ生が協力した。11日に仕掛けたわな127カ所を2班に分かれて回収し、外来種のアカミミガメやクサガメなどを捕獲、駆除した。カミツキガメは捕獲されなかった。
 わなを100カ所以上かけて捕獲されなかったことについて、加藤さんは「まだ爆発的には繁殖していないと思われるが、ゼロにしていく姿勢が大事」と説明し、「今後も調査を継続し、地域の人に関心を持ってもらうことが大切」と訴えた。
+Yahoo!ニュース-地域-@S[アットエス] by 静岡新聞SBS