琵琶湖ブイに命名権 昭和電機、県と契約

 琵琶湖でのプレジャーボートの航行規制水域を表示するブイの維持管理を支援するため、昭和電機(大阪府大東市)と県は三十一日、ネーミングライツ(命名権)契約を結んだ。昭和電機は二〇二三年までの三年間で三百万円を県に支払い、ブイには昭和電機のロゴシールが貼られる。


 琵琶湖ではプレジャーボートの航行規制を表示するためのブイが百三十一カ所に設置されている。県琵琶湖保全再生課によると、ブイはボートがぶつかるなどして壊れることもあり、維持管理に年間三百万円ほどがかかっているという。
 こうした現状に対し、琵琶湖の環境保全に取り組む有志団体「淡海を守る釣り人の会」の木村建太代表が支援を模索。琵琶湖での釣りを趣味としている昭和電機の柏木健作社長に声をかけ、同社からネーミングライツによる支援を県に提案した。
 三十一日に県公館であった調印式では、柏木社長と三日月大造知事が契約書に署名。柏木社長は「大阪の社員も琵琶湖の水で生活している。保全に協力したい」とあいさつ。三日月知事は「全層循環が起きないなど課題がある。保全の取り組みを広げていきたい」と話した。 
 (森田真奈子)
+-滋賀-中日新聞