高知市で特定外来生物「アルゼンチンアリ」を確認 県内初 毒性なし【高知】

 特定外来生物に指定されている「アルゼンチンアリ」が、高知市で確認されました。県内で初めての確認です。「アルゼンチンアリ」は毒性がなく、咬まれても健康上の大きな影響はないとされています。

 9月19日以降、「高知市桟橋通にアルゼンチンアリとみられるアリがいる」という情報の提供が県にあり、市民から死骸も寄せられました。県が現地を調査し、発見したアリの写真と死骸を環境省に送ったところ、先月28日にアルゼンチンアリと確認されました。県は高知市と協力し発見場所の周辺をさらに調べ、防除対策を施すことにしています。

 特定外来生物とは、国外から入ってきた動植物のうち、日本の生態系に被害を及ぼす恐れがあるとして法律で定められたもので、ヒアリやカミツキガメのほか、アライグマや、植物のオオキンケイギクなども含まれます。

 アルゼンチンアリは体の色が褐色で、体調2.5ミリから3ミリほどと小さく、動きが素早いアリです。毒性はなく、咬まれても直接健康に大きな影響はないということですが、家屋に浸入し食べ物等に群がるほか、寝具に潜り込んでかむこともあります。また、繁殖力が強く、在来生物の生息を脅かすことが危惧されます。

アルゼンチンアリは高知県以外では徳島・愛媛・岡山など17の都府県ですでに確認されています。

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