東京港でヒアリ250匹確認 今年度国内初、女王アリは未確認

 環境省は15日、強い毒を持つ南米原産のヒアリ約250匹が東京港大井ふ頭のコンテナヤードで見つかったと発表した。国内で確認されたのは今年度で初めて。

 同省が全国の港湾で定期的に実施している調査で見つかった。調査を担当する事業者が13日、ヒアリとみられるアリ約100匹が地面から出入りしているのを確認。翌日には、確認地点から約1キロ離れた場所で約150匹を見つけた。専門家がいずれもヒアリと確認。毒餌を設置して駆除を進めている。女王アリはみつかっていない。

 ヒアリは2022年5月に成立した改正外来生物法に基づき、今年4月、特別な対応が必要な「要緊急対処特定外来生物」に指定された。港などで発見された場合、ヒアリかどうかを特定する作業をしている間でも、輸入品などの移動の制限が可能で、拡散を防ぐために強い規制をかけられる。【大場あい】

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