福島・白河市、外来カミキリ駆除に謝礼 9月まで、被害や生息地把握へ

 外来種のカミキリムシから白河市の自然を守ろうと、市はカミキリムシを捕まえて駆除した人に謝礼の品を贈る取り組みを始めた。市内では数年前から被害が深刻化しており、被害の実態や生息地の把握につなげる狙いだ。

 駆除の対象は「ツヤハダゴマダラカミキリ」「サビイロクワカミキリ」の2種で、梅雨明けから成虫が発生する。繁殖力が強く木の幹などに産卵し、幼虫が木を食い荒らして倒木を引き起こす。市によると、ツヤハダゴマダラカミキリによる樹木の被害は数百本という。サビイロクワカミキリは市内で見つかっていないが、郡山市で被害が確認されているため、対策を急いでいる。

 謝礼の取り組みは9月29日まで。駆除したカミキリムシや被害場所が分かる写真を市農林整備課に提出する。駆除した数に応じて、県産木材を活用した謝礼品を贈る。

 ツヤハダゴマダラカミキリと似ている在来種「ゴマダラカミキリ」は駆除の対象外。市の担当者は「在来種は白い斑点を持ち、ザラザラしている。よく注意してほしい」と呼びかける。問い合わせは同課へ。

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