アカウキクサを手作業で駆除 国史跡の城跡堀に発生 「集まるとまるで赤い土」/兵庫・丹波篠山市

 兵庫県丹波篠山市は、国指定史跡・篠山城跡の堀に発生している「アカウキクサ」の駆除を始めた。特定外来生物の種と判断し、環境省に駆除を申請。許可を得て作業を行っており、春までに完了する。

 昨年9月ごろから東堀のほか、南堀、南馬出の堀に発生。南馬出はほぼ100%が覆われ、水面が赤茶色に染まっている。  

 アカウキクサには在来、外来があるが、市は法律で移動などが禁じられている特定外来生物の種とみなし、取水口にネットを張って拡大を防ぎつつ、環境省に駆除を届け出ていた。

 まずは東堀の駆除から着手。市職員が水面に浮かべた竹で拡散を防ぎながら、手作りの器具で1カ所に集めて網で引き揚げた。回収したアカウキクサは清掃センターで焼却処分する。東堀が完了次第、南堀や南馬出の駆除も行う。

   市農村環境課は、「集まるとまるで赤い土のようで重く、田んぼに発生すると、植えたばかりの苗が倒れることもあるというのがよく分かる。農作業で水を使われる春までに駆除を終え、下流への拡大はなんとしても防ぐ」としている。

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