中国の外来種確認 チョウとカマキリ、石川県内で初

 白山市の県ふれあい昆虫館は16日、中国に分布している外来種のチョウ「アカボシゴマダラ」と「ムネアカハラビロカマキリ」を、県内で初確認したと発表した。

 同館によると、昨年10月、白山市上野町で成虫のアカボシゴマダラを発見したとの報告を受け、学芸員の福富宏和さんが確認し、外来種と特定した。国内では1998年に神奈川県で見つかって以降、分布が拡大しているという。奄美大島に在来種が生息しており、在来種は赤い斑紋の数が五つ、外来種は四つと数が異なり、見分ける際のポイントとなる。

 ムネアカハラビロカマキリは、2021年12月に金沢市内で卵嚢(らんのう)を確認した。俵型で斜めに産み付けられた様子が特徴という。採取後、同館で飼育したが、ふ化には至らなかったため標本とした。

 福富さんは、いずれも人への直接的な影響はないが、在来種の生息を脅かす可能性があるとして、発見した場合は、同館へ問い合わせてほしいと呼び掛けている。

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