谷山港で農業害虫の大型カタツムリ「アフリカマイマイ」見つかる 鹿児島県本土では2007年以来 防疫所「素手で触らないで」

 鹿児島県は24日、農作物に被害を与える外来種の大型カタツムリ・アフリカマイマイ1匹が鹿児島市の谷山港で確認されたと発表した。県内では奄美群島に生息しているが、県本土での確認は2007年以来。

 アフリカマイマイは東アフリカ原産で、成長すると殻の高さ10センチ、重さ80グラムほどになる。野菜類などを食害するため、植物防疫法に基づいて未発生地域への移動が規制されている。

 農林水産省門司植物防疫所などによると、鹿児島支所職員が谷山港の植え込みで見つけ、21日にアフリカマイマイと確認した。発見場所は沖縄・奄美航路の岩壁付近だった。防疫所の調査では、半径500メートル内か ら別の個体は見つかっていない。

 今後は月2回のペースで周辺を調査する。寄生虫がいる可能性もあり、防疫所は「疑わしいカタツムリを見つけたら素手で触らず、防疫所に連絡してほしい」としている。鹿児島支所=099(222)1046。

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